本の話や宇宙の謎、猫の神秘、自作小説など、目についたものをなんでも盛り込むブログ。

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ここのところ、
「ケータイが欲しいっ、ケーーーータイがっ!!」
と騒いでいましたら、なんと我が家の世帯主様(今年厄年しかも本厄) があっさりと、
「docomoポイントが貯まってるから買っていいze!」
と男らしい一言を。

ありがとうございます、世帯主様……
たとえ世帯主様が笑顔で持ってきたチラシが2008年モデルでも大変嬉しゅうございます。いえいえ文句は言いますまい。 ささ、いざ携帯ショップへ!

窓口に向かう前に、世帯主様は気になることをおっしゃっていました。


「これ、誕生日とクリスマスと結婚記念日のプレゼント、ぜんぶ含んでるから」


なぬ?!
イベントを一回で済まそうと言う心意気、深く痛み入りました。

できれば もう少し 人道的配慮 をお願いしたいのですが?

しかしまあ、新しい携帯電話機を選ぶ楽しさがありますので、『良し』としますか……






このまま更新を終わった方が世のため人のためになる気もしないでもないですが……

いや! 涙をのんで、今日も痛い小説をさらします!


【前回までのあらすじ】
主人公、伊織旬(ニート)がトラックに轢かれて入院した。そこへ現れた妄想族の皆さんが、ミュージカル「痛い過去」を歌って踊って26時間。伊織旬の運命やいかに。

……以上。


さあ、今日はどうなることでしょうか。
ほとんど罰ゲームの小説アップ。皆様本当にすいません……!
『続き』をクリックでお読みいただけます(土下座)!


【その3】 錯乱BOY!



 二週間後、退院したときには担当した医師がわざわざ見送りにきてくれた。
「正に驚異ですよ」
 ずり落ちた眼鏡を直しながら、白衣のしかめ面はため息を吐く。
「実を言いますとね、救急隊員の報告では骨折箇所があったんです。それも頚椎に。……しかし、輸血をしてからは異常とも言える回復力で完治してしまった。自然治癒力では説明できない現象でしたよ。医師として、こんなケースは初めてです」
 迎えにきた叔母は、口をすぼめて笑った。
「この子はバレーボールで鍛えていましたから」
「いや、そういうレベルではなく……」
 意気込んで否定しようとした医師は、
「奇跡だとおっしゃるのなら、きっと三歳で死んだこの子の弟が守ってくれたのかもしれませんね。素直ないい子でしたから」
 自信たっぷりに言う叔母に面食らって、何も言えなくなる。
「それでは、本当にお世話になりました」
「あ、お大事に……」
 納得しきれない顔の医師を残し、俺達はタクシーに乗り込んだ。
 運転手に行き先を告げると、安心顔の叔母は、
「今夜はお祝いに、旬くんの好きなものをたくさん作ってあげようね」
 皺の寄った目を細め、ゆったりとシートに身体を預ける。基本的にはいい人なのだ。自分の生活もあるのに、俺と椰々の面倒をよく見てくれたと思う。
 しかし、親ではない。
 ……参ったな、俺はまだこだわっている。心の中で呟いて、つい苦笑いが浮かんだ。
「ああ、ほらほら旬くん!」
 叔母の声に目を上げると、窓の外を指差していた。
「今日は町内会のお祭りだったんだねえ。お神輿が出ているよ」
「うん、本当だ……」
 まがい物の金ぴかを、はっぴ姿の子供たちが背負っている。どことなく面倒臭そうな顔をしているのだが、進行委員らしい男が「それ、もっと元気よく!」と発破を掛けて歩く。
 俺が子供の頃もこんな感じだったなあ、と感慨に耽った。
 神輿が道を横断し、運転手が舌打ちして脇道に避ける。かなりくねくねと曲がって、漸く家に着いた。
 日が暮れかけていて、東向きの玄関は真っ暗だった。叔母が鍵を取り出して開けようとすると、
「なんだ、開いてるじゃないか……」
 独り言を呟いて、勢い良く引き戸を開けた。見慣れた下駄箱と造花の飾りが、闇の粒子を振りかけたようにくすんでいる。
 その奥は、更に暗かった。
「電気を点けなきゃね」
 手を延ばして、スイッチを探る。
 白色電球が皓々と燈り、叔母は「ああ、疲れた」と言って靴を脱いだ。そのまま気にする様子もなく、居間に向かう。
 俺は玄関で、躊躇っていた。なぜだか解らないが、中に入るのが厭なのだ。
 自分の家なのに、よそよそしい空気を感じる。口では説明できないが、皮膚が粟立ってきそうな……そんな感覚に襲われて、ただ突っ立っていた。
 しかしそれも、叔母の悲鳴によって掻き消えた。
「叔母さん?」
 何か重いものを落としたような音が響いて、靴を脱ぐのももどかしく声のしたほうに駆け込んだ。
 暗い廊下から居間に入ると、叔母は尻餅をついた格好で茫然としている。
「どうしたの? 何か……」
 助け起こそうとすると、意外にも「ごめんね、なんでもないんだよ」と気まずい顔で振り返った。
「いやね、電気付けたら、椰々ちゃんがいたから───驚いて」
「え? それだけ?」
「そうだよ……」
 小さく言って、目だけ居間に向ける。俺もつられて目を向けると、ダイニングテーブルに、椰々が肘を突いて座っていた。短い髪は寝癖だらけで、奇妙なことに父のワイシャツを着込んでいた。ズボンもだぶだぶのスラックスだ。
「───椰々? お前……」
 真っ暗な中に座っていたのか、と言おうとしたとき、
「きみたちは、ここの家族だな」
 妹の口から、硬い口調が飛び出した。
「私はこの少女に取り憑いている生霊である。霊能力と引き換えに、体の機能を失った」
「椰々ちゃん?」
 叔母の声が震える。
「何を言っているのか、解らないよ」
「まだ知らない振りをするつもりか?」
 椰々は吐き捨てるように言い、奇妙な仕草で顔の前の空気を払う。
「きみたちは何年も前から妨害電波を流して我々を洗脳しようとしていたことは知っている。水道に毒を混ぜたり、クラクションで合図を送ったりもしていたね。お陰で私の親兄弟は抹殺されてしまった。私自身、内臓が抜かれて空っぽだ。……花火を打ちあげないと……磁気嵐が来て水分が蒸発する……私は右側から左巻きになってしまう……」
 支離滅裂だ。青褪めた顔には表情らしいものは浮かばず、目だけはいっぱいに開いている。そのためか寄り目になっていて、以前とは形相が変わっていた。
「叔母さん、救急車を呼ぼう」
 妹は精神に異常をきたしているのだ。その事実に、俺の声も震えた。
「椰々には、専門の治療が必要だ」
「私をどうしようというのだ? 敵の勢力に引き渡すつもりか」
 すっくと立ちあがった椰々に、叔母は引きつった悲鳴を上げる。
 その後は暴風雨に曝されたみたいだった。
 物を壊す椰々と、羽交い締めにする俺、叔母は転がる勢いで廊下の電話に縋り付き、金切り声で早く来てくれと叫ぶ。
 救急車が来ると、椰々の興奮状態は手が付けられなくなった。
 三人がかりで抑え付け、鎮静剤らしい注射を打っても、足を蹴り上げて逃れようとする。もはや人間の言葉を発してはいなかった。動物のうなり声で威嚇して、口からよだれを垂らしていた。
 漸く薬が効いてきたのか、動きが鈍ってきた隙に担架に縛り付けると、
「どうしてこんなことに」
 叔母は泣き崩れた。
「いい子だったのに───」
 既に過去形になってしまっている。
 口数は少ないが温和しくて、大して取り柄のない普通の女の子は、もういない。目の前に拘束されているのは、俺の知らない病人だった。
「あ……」
 不意にめまいがして、その場に膝を突いた。
「大丈夫かい?」
「平気。ちょっと立ちくらみがして」
 立ち上がろうとしたが、完全に萎えてしまっている。さっきまでは夢中で解らなかったが、蹴られた足が疼きだしていた。
「旬くん、休んでいなさい」
 叔母は肩に手を置くと、優しく言う。
「椰々ちゃんには、あたしが付き添うから。そういえばお前、退院したばかりだったんだよね」
 虚ろに笑った。もう何日も前の事みたいな気がしたのだろう。……俺もそうだ。
 ひとりにして悪いけど、と気遣ってから、叔母は担架の後を附いていった。肩を落とし、足を引きずるような後ろ姿は、ひどく年老いて見えた。
 サイレンを鳴らした救急車が息を吹き返し、遠ざかっていく。
「椰々……」
 俺は唇を噛んだ。自分で思っていたよりも妹の変貌はこたえている。あまりにも無口で、何を考えているか解らなくて───ふたりきりで暮らしていたようなものなのに、ほとんど構ってやらなかった。息が詰まる家の中で、どれだけ心細かったろう。俺でさえ気が滅入るほどの静けさの中で、椰々はいつもじっと我慢していたんだ。
 敦也がしてくれたみたいに、暖めてやればよかった。それか、いっそのこと一緒に家出するとか、もっと考えていればこんなことにならずに済んだかもしれない。
 押し潰されて、自分を失うなんてことには。
 サイドボードに縋って立ち上がると、身体の重みが何倍にも感じる。
 それでも、壁伝いに歩き出した。一階にある椰々の部屋に。
 どうしてそんなつもりになったのか解らないが、もしかしてさっきの人は全然知らない誰かで、俺の妹は何事もなかった顔して机に向かっているんじゃないか、そう思ったのかもしれない。
 いや、本当は何も考えていなかった。少しでも気配を感じたかっただけなんだ。
 合板でできたドアを開けると、南向きの部屋もまた暗かった。以前は客間だったのを、二階の部屋は厭だといって移ってきたのだ。だからここだけ板張りで、俺の部屋よりも広く見える。
 勉強机とベッド、タンス、少女らしい飾りが一切ない部屋は、空虚そのものだった。
 寝乱れたままのベッドに腰を下ろすと、ひときわその感が強まる。空っぽで、意味がなくて、しかも暗い。
 椰々はこの部屋で、何を考えたのだろうか。
 親に捨てられた孤独を紛らわそうとした形跡はない。そう、俺達は口には出さなかったが、知っていた。父と母は、まだ子供だった俺達を捨てたんだ。克巳が死ぬ前から、あの人たちの頭の中では“旬”と“椰々”の存在は義務でしかなかった。地方に行った今でもそれは変わっていないだろう。だから俺も、頭の中で親の存在を消した。幻みたいなものだと思えばいいと。
 しかし、椰々はどう思ったのか?
 辛さと苦しさに縛られて、自分の方を消してしまったのではないか? 
 それとも自分には価値がないと思い込んだか。
 自暴自棄になるような子ではなかった。欝屈を外にぶつけられる子ではなかった。だからこんなことになってしまったのだろうが、自分を殺す前にどうして俺にひとこと相談してくれなかったんだ。
 血を分けた、たったひとりのきょうだいじゃないか。仲が良かったとは言えないが、助けてくれと言ってくれたらいくらでも───いや、俺はほとんど家にいなかったんだ。
 しかも、あの状態を見るまで妹のことなんて眼中になかった。自分のことで手いっぱいで、面倒を見るなんて考えてもいなかった。
「椰々……すまない」
 いくら考えても堂々巡りだ。行き着く先は、俺のせいだってことだけ。
 いつのまにか頭を抱え込むようにしていた俺は、陽の落ちかけた部屋をもう一度眺めた。
 何かしよう。
 考えているだけでは駄目だ。現実的なことを、なんでもいいからしよう。俺まで参ってしまう。
 椰々はしばらく入院することになるだろうから、その支度を───と思ったが、着替えを用意しようにも妹の下着を引っ掻き回すわけにも行かず、第一何が必要なのかも解らない。
 では自分のことをするか? 食事くらい作れないわけではないが、今は食欲がない。
 どこかに電話するか? どこに?
 俺に何が出来る? 
 出来そうなことといったら、叔母から連絡があるまで待つ。それだけ。
 自分自身までもが黒く染まりそうになっていたとき、不意に小さな物音がした。
 目を凝らしてみると、机の上に、丸い影を落とす物がある。
 さっきまでは何もなかった。突然降って湧いたような物を、こわごわと手にとって見る。
 それは、おしゃぶりだった。
 赤ん坊が使う、口にくわえるやつだ。どうしてこんな物が───。
 俺はいきなり、それを投げ捨てた。
 克巳が使っていたのに似ている。
 前面にキャラクターの絵が描いてあって、使い込んだおかげでかすれてしまっている。克巳は三歳になってもおしゃぶりが手放せなかった。眠っている間もくわえたままだったんだ。
 それが、これ。
 似ている、じゃなくて───これだ。
 小さな輪っかがついていたのだが、壊れて取れてしまっている。俺が壊したんだから、間違いない。
 弟が大事にしているものを、なにか奪ってやりたかった。だから両親の目を盗んで、よく見ないと解らないような輪っかをぶち切った。
 確かに、これだ。
 俺は投げ捨てた辺りを目で探った。別に合理的な説明を求めていたわけではない。ただ、心臓が勝手に脈打って、身体から飛び出しそうになっていた。
 来る───そんな言葉が、頭の中を回った。
 自分の中にいるものが身構える。俺自身はうろたえるだけなのに、そいつは慎重に意識のアンテナを伸ばして研ぎ澄ます。
 感覚を───。
 ざん、と音がしたときには、俺は床に身体を投げ出して、受け身を取っていた。すぐさま後方に飛ぶ。
 見えたのは、ねずみぐらいの大きさの、真っ黒いものだった。輪郭はあいまいで、穢らわしい気配を放っている。あれに触れてはいけない。自分の中から警告が響いた。
 言われなくても、そうする。触りたくない───小指一本でもかすったら、きっと呑み込まれる。
 俺が?俺?として認知している部分が、乗っ取られてしまう。
 恐ろしい速さで壁を一周した黒いものは、俺の顔めがけて飛んできた。それを寸前でかわし、半ひねりしてベッドに倒れ込む。勢いにまかせて床に転がり、もつれる足を急き立てて妹の部屋から脱出した。
 力任せに扉を閉めて、封じ込める。怒り狂って体当たりする感触があった。二度、三度と激しくぶつかる音がしてから、内側の気配は急速にしぼんでいった。
 申し訳程度にこつんと鳴ったきり静かになる。
 なんなんだ、いったい……?
 俺は息をすることすら忘れていたことに気がついた。むさぼるように吸い込みたいところだが、用心のため小さい呼吸を繰り返す。今頃になって、一気に汗が出てきた。
 膝が崩れ落ちて尻餅をつく。あれはなんだったんだろう。ああいう生き物がいるんだろうか。それとも新種か。
 よりによって、どうして俺のうちに出る? 
 あの殺気にも似た気配はなぜだ? 
 そして俺は、あれを知っているような気がした。
 疑問だけが空回りして、答えが見つからない。何だか、ひどく疲れた。体が侵食されてゆくような疲れ方だ。頭まで痛くなってきて、目を開けているのさえつらい。
 いつのまにか廊下はすっかり夜になっていた。もう歩くのも億劫になっていたが、俺はゆっくりと階段をのぼって自分の部屋に向かった。
 とにかく、眠りたい。
 眠って、今日起こったことを一時でも忘れたい。
 椰々のことも、あの部屋のことも、全部───忘れたい。
 さびついた音をさせて、久しぶりに自分の部屋に入ってみると、俺の心臓は何秒か止まった。
 ぼうとした輪郭を浮き上がらせて、中年の男が蹲っている。憔悴した顔つき、目に力はなくてどこか恨めしげにこっちを見ている。
 俺はこの部屋が嫌いだった。
 子供の頃から、夜中に何度も何度もこの男を見た。今までと違うのは、異常なほど鮮明に見えることと、男の周囲に蠢いている黒いものが、数えきれないほど俺を待ち伏せしている点だった。


              ◇◇◇


「そう、あんただよ。おっさん」
 井織はおかしくもなさそうに笑った。
「俺はずっと、あんたをおばけだと思っていたんだ。幽霊とか、そういうものだとばかり……」
 男は何の反応も示さない。それでも井織は、相手が聞いているのを疑ってはいないようだった。
「笑っちゃうよな?」
 実際は笑ってなどいない。
「あの時俺は、あんたを見た瞬間、錯乱したんだ」


【その4】に続く。






    ヽ(。・-・。)ノ 頭のネジ外すよー
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄




          クルクルクル
     ( ヽ。・-)
      |≡|
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄





          クルクル
    ヽ(    )ノ
      |≡|
      |≡|
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄





     (∀。ノ ) クル
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   ヽ( ;゚∀。)ノ 錯乱BOY!
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      |≡|
      |≡|
      |≡|
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



これはヤヴァイ展開です。

というか、読んでる方(がいたら、の話ですけど)すっかりお困りになったことでしょう。

すいません……本当にすいませんっっ!!!


縦書き文庫で読みたいなあ~というビューリホー素敵なお方はこちらへどうぞ!

NEXTをクリックしてお進みください。





次も読んでくださいお願いします(吐血)!
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