本の話や宇宙の謎、猫の神秘、自作小説など、目についたものをなんでも盛り込むブログ。

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とうとう始まりました、痛い小説をさらす「自分でツッコミ入れながら悶え苦しむ怒涛の企画」。
なぜこんなことをするのかさっぱり解らない、という気持ちでいっぱいなのですが……そこはもう置いておいて、とっとと始めてみましょう。


題して……

『BL流行に乗っかり損ねた大真面目コケ小説』

簡単に説明させていただきますと、実はこの小説は小説新人賞応募作品でして、なかなか結果が出せない自分にイライラしてぶち切れた大コケ作品です。
ボーイズ・ラブ流行に目を付け、「とりあえず取り入れてみよう」などと安易に書き始めたはいいが、なぜかちっともボーイズ・ラブになっていないというトンチンカンさ。

当時、書きあげたときには唯一の読者である友人に読んでもらったところ、

ツマンネ。おまーの小説なんかもう読まねーYO!

と酷評いただいた作品でもあります。

私には一連のシリーズで書いていた小説がありまして、その脇役として登場したヤツを主人公にしてみました。ずいぶんとお手軽……いえ、手近で済ませた感がありますが……しかもグダグダと……読み返すと我ながら転げ回りたいほど恥ずかしいのですが……

しかし、更新のためです。
ほんの少し手直しをしただけで、当時のままの原稿をさらしたいと思います。


チラッとだけなら覗いてもいいよ? という神のようなお方は、『続き』からどうぞよろしくお願いします(土下座)。



【その1】プロローグ



 今年の桜は、厭らしいほど見事だった。
 三月に入ってから平均気温を上まわる日が続き、例年よりも十日早く開花した。三日で満開になり、いっせいに散りはじめた。記憶に刻み込めと言わんばかりに、高校の卒業式の日に、だ。
 どこもかしこも薄桃色に包まれて、控えめな歓声と泣き顔が入り乱れる。別れがいつまでも繰り広げられ、名残惜しげに制服達が群れる。
 そんな中を、俺は辛うじて笑顔らしいものを作り、話し掛けてくる友人の間を擦り抜けていった。入って行けない雰囲気に、居心地が悪くて早く帰りたかった。
 のんきにお別れ大会をやっていられる奴らは、行き先が決まっている。大学や就職、しばらくは遊んで暮らすと余裕くれているのもいれば、夢を追いかけてどこまでも突っ走ってゆくと言う奴もいる。
 俺は、どれでもない。なんとなく進学を選び、無理なく行けそうなところを申し込んだまではいいが、受験日に風邪を引いて一週間寝込み、失敗した。
 四月からは予備校に行くことが決まっているが、なんだか納まりの悪い気分だった。いっそ試験を受けたが落ちた、という立場だったならどんなにいいだろうとさえ思った。仲間から「間の抜けたやつ」という目で見られなくてもすむ。身の置き所がなかったけど、バレーボール部で鍛えた身体はやたらでかくて、縮こめようにもまだ余る。つまり、無駄に目立っていた。
 卒業証書の入った筒で首の後ろを掻きながら、もう用事の無くなった校舎を見上げる。何の変哲もないが、もう来ることもないだろうと思うとさすがに感傷的になった。
 思い出すのは、音楽室の入り口が低くてよく頭をぶつけたことだった。旧校舎との渡り廊下にはツバメが巣を作っていて、背が高いからという理由で毎年片付けさせられた。バトミントン部の羽根もついでに取ってやったりしたら、気のいいやつだと思われて電灯の取替えとかポスター貼りに呼ばれたりした。流されるように過ぎて行った三年間だったけど、それらはもう懐かしさをまとっていた。
 俺は肩を竦めて、残像に背を向けた。
 その時、やや離れてはいたが、似たような格好で校舎を見つめている男に気が付いた。
 日差しを受けると茶色っぽく見える髪に、桜の花びらを一枚くっつけている。その横顔は近寄りがたいほど整いすぎていて、血が通っているようには見えない。
 俺の幼なじみ、結城敦也だ。
 幼なじみと言っても、小学生の終わり際にあいつが転校してしまってから、付き合いは絶えていた。だから高校で再会したときには本当に懐かしさでいっぱいになった。
 ずっと会いたいと思っていたから、願いが通じたと思った。喋りたいことがいっぱいある。思い出話もしたいし、離れていた間お互いがどう過ごしていたのかも話したい。
 しかし、俺はなぜかあいつに近寄りもしなかった。……いや、近寄れなかった、というべきか。
なぜだろう。そう自問したりして我ながら不思議だったが、あいつがそもそも俺を完璧に無視していたから、余計に話しかけられなかった。
 俺が知ってる敦也とは同姓同名の別人なのか。それともあいつは俺のことを覚えていないのか。
 訊きたいのに、近寄れない。
 悪いことに三年間同じクラスだったために、厭でも見てしまう。誰とも話をしないで窓の外ばかり眺める横顔とか、欠席した日の机……とか。
 体が弱いとかでよく休んでいた。子供の時分からそうだったから特に驚かなかったが、その性格は著しく変わっていた。
 子供のころからあいつは、女の子に間違われるくらいにきれいで、よく悪ガキにからかわれていた。とにかく目立つ容貌だし、悪ガキも女の子よりもあいつの方が気になるのか、付き合う俺もうんざりするほどのからかい方で付きまとっていた。あいつもあいつで、毎度のことなのにいちいちムキになって、掴み掛かって殴るんだ。先手必勝で。
 相手が反撃しそうになると、急に貧血を起こしてくたくた倒れちまう。何しろ持病持ちだから、結局は悪ガキが怒られておしまい。後でこっそりと舌を出しながら俺の方を見たりして───どこまでが作戦だよ。そういう奴だった。
 しかし、再会したあいつは恐ろしく穏やかで、無口になっていた。
完璧な美貌、そして誰も寄せ付けない雰囲気をまとい、なおかつ空気のように溶け込む存在感の希薄さをも持っていた。超然としているせいで誰も注意を払わなかったが、俺は余りの変わりように何かあったんじゃないかと恐くなった。気になって仕方なかったが、話しかけることはできなかった。三年間、ずっと。
 その敦也は、校舎を見つめていた目をふっと横滑りさせて、俺の方を見た。優しそうなのに皮肉げな微笑を浮かべながら。
 そして、声には出さなかったが、何かを呟いた。
(さよなら)
 そう言っている気がした。
 そのまま踵を返すと、呆然としている俺を残してさっさと校門から出ていった。
 薄桃色の風に巻かれながら、細い肩を怒らせて。
 俺はいつまでも後ろ姿を見送っていた。


         ◇◇◇


 井織旬は、そう言うと言葉を途切らせた。
 真夜中過ぎの部屋は冷たい空気を漂わせていた。簡単なベッドと机があるきりの自室で、灯りも点けないまま壁に向かって話し掛けているのだった。   
 漆喰が薄らぼけている辺り、そこに人の形をした靄があった。目を凝らさないと解らないぐらいの希薄さで、眉間にしわを寄せた男が蹲っている。
 亡霊───少なくとも生身の人間ではない。
 しかし、井織はただひとりの理解者であるかのように、話し掛けている。
「なあ、おっさん」
 沈鬱に呟いた。
「少しだけ、付き合ってくれよ。俺もあんたの話を聞いてやるから、敦也のことを喋らせてくれ。今、俺はどうしてもあいつの話がしておきたいんだ」
 亡霊は答えない。微かに身じろぎをして黙っているだけだったが、それを受諾の印と取って、井織は話し始めた。


【その2】 に続く。





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|.....||__|| (     )  どうしてこうなった・・・
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/ || ̄ ̄|| r( ^ω^ )ノ  どうしてこうなった!
|.....||__|| └‐、   レ´`ヽ   どうしてこうなった!
| ̄ ̄\三  / ̄ ̄ ̄/ノ´` ♪
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               /`ヽJ   ,‐┘/`ヽJ   ,‐┘   どうしてこうなった! 
| ̄ ̄\三  / ̄ ̄ ̄/  ´`ヽ、_  ノ   ´`ヽ、_  ノ
|    | ( ./     /      `) ) ♪    `) ) ♪




どうしてなのか 私にもサッパリ……


ま、まだまだ続きますっ!




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